2020/9/23

【直撃】サカナクションが示した、音楽ビジネス「第3の道」

NewsPicks編集部
コロナ禍の初期、「3密」という概念が広まる中で、真っ先にやり玉に挙げられたのが「ライブハウス」だったことは記憶に新しい。
この流れは、近年、右肩上がりに成長してきた音楽ライブ・コンサート市場に大きく水を差した。
ぴあ総研の試算によると、2020年のライブ・コンサート市場規模は1241億円(2020年6月30日発表の速報値)と、昨年の3割にも満たない水準になるとみられる。
出典:ぴあ総研
9月現在、「会場の収容率50%、動員数5000人以下」という条件下でライブ再開の動きが始まっているが、入場規制のある状況では採算が取りづらいうえ、従来のライブのような熱気や高揚感を実現することは困難だ。
さらに、県外移動が批判の対象になるような風潮が広まった結果、アーティスト自身がライブを行うことに対してセンシティブになってしまったという事情もある。
こうした状況が重なり、実質的に「ライブができない」という状況は、政府から大型イベントの中止・延期要請が出された2月26日以降、ほとんど変わっていないという。
そんな中で、打開策のひとつとして注目されているのが、有料のオンラインライブだ。
横浜アリーナでの無観客配信ライブで総視聴者数50万人を動員したとされるサザンオールスターズをはじめ、星野源、長渕剛ほか、多数のアーティストが続々とオンラインライブに取り組んでいる。
中でも「リアルライブの代替」としてのオンラインライブを超えて、新しい表現の形を示したと評価されているのが、サカナクションである。
彼らが8月中旬に開催した2日間のオンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光』は、音楽業界にどのような可能性をもたらしたのか? 同バンドが所属する、ヒップランドミュージックコーポレーションの野村達矢社長を直撃した。

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