電気自動車の電池にも使われる「コバルト」は石油より早く枯渇する?
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コバルトレスでリン酸鉄(LFP)系正極を使わないとすれば、ニッケル増やすことになります。
しかしこれが安全性に懸念が有ります。ハイニッケルは燃えやすいんです。パナソニックのNCAやGMとLG化学のJVアルティウムのNCMAもコバルトの代わりにAlを使いつつ、Ni含有量を増やしてます。
金属酸化物を使う正極材は、Fe, Ni, Co, Mnといった遷移金属の置換もしくは固溶体としての配合にかかっているといっても良いでしょう。
参考 GRAIN3 孤独な電子と浮かれる電子
https://www.jp.tdk.com/tech-mag/ferrite/003
つまり金属酸化物系で正極材開発をする方針であれば、マテリアルズインフォマティクスなど使わなくてもある程度経験論でいけます。
今は組成よりも単結晶正極をどう使いこなすか?といった結晶構造の方に力点を置いている研究の方が成果が出ていますが、遷移金属化合物の単結晶を安く作る方法は従前通りでラボレベルのものしか今のところ有りませんね。「コバルトからの責任ある脱却」
全くその通りです。
EVのボトルネックがコバルトであることは、多くの人が知っていて、そのためにコバルトフリーやリサイクルに注力されています。ただそれとは別に、EVの普及が語られますが、それはまるで夢を語っているかのようです。
こういう、世界が向き合うべき責任ある課題について、考える記事に感謝します。
そしてそれは燃料電池車における白金も資源に限りがあるのは同じです。
もっと踏み込んだ話として、気候変動の問題があります。プラネタリーバウンダリーの限界を超えて、持続的な可能性などありません。
経済成長が無限に続くという幻想からも、「責任ある脱却」をしなければなりません。