拉致問題担当相を兼務する加藤勝信官房長官は17日の記者会見で、北朝鮮による拉致被害者5人の帰国につながった小泉純一郎元首相の訪朝から18年を迎えたことについて「具体的な進展がなかったことは本当に忸怩(じくじ)たる思いだ」と述べた。
加藤氏は「小泉訪朝の時から1人も日本に戻って来ていない。その間に子供の帰国を待ちながら亡くなられた方もたくさんおられる。一刻一刻と時が経過する中で皆さんの高齢化も進んでいる。それを踏まえて国際的な連携などを含めて、しっかりと解決に向けて取り組みたい」と話した。
小泉氏は首相時代の平成14年に歴代首相として初めて北朝鮮を訪問し、拉致被害者の曽我ひとみさんら5人が帰国。16年にも再度訪朝し、拉致被害者の家族の帰国につながった。