[キシミー(米フロリダ州) 15日 ロイター] - 米大統領選の野党民主党大統領候補であるバイデン前副大統領は15日、選挙活動で今年初めて激戦州のフロリダを訪れ、トランプ大統領はあつれきを生む移民政策でヒスパニック系有権者を失望させたほか、新型コロナウイルス流行への対応がひどかったと述べた。

世論調査によると、バイデン氏はフロリダ州のヒスパニック系からの支持が低迷している。

バイデン氏はトランプ氏について、全ての米国人にとってのリーダーになれなかったことは明らかだと指摘。ヒスパニック系のイベントで「ドナルド・トランプは幾度となくヒスパニックコミュニティーを裏切っている」と述べた。

世論調査ではフロリダ州でバイデン氏がトランプ氏をわずかにリードもしくはほぼ互角。ただ、同州のヒスパニック系からの支持でバイデン氏は2016年大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の水準を下回っている。同選挙ではトランプ氏がクリントン氏との差わずか1.2%ポイントでフロリダを制し、勝利への原動力となった。

バイデン氏は、南部国境で家族を切り離すトランプ大統領の政策やヒスパニック系コミュニティーに及ぼした新型コロナの不均衡な犠牲に触れ、「ドナルド・トランプはヒスパニック家庭の尊厳を攻撃する以外何もしていない」と述べた。

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