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今回署名された外交文書は「アブラハム協約」と呼ばれるとのことです。アブラハムは、旧約聖書に出てきますが、ユダヤ人の先祖で、預言者です。イスラームでも、アラブ人の先祖で預言者とされています。ユダヤ教、イスラームの共通の祖先の名を冠しています。
 「アブラハム協約」は、国交正常化に同意しただけではなく、包括的な協力関係の構築にも同意しています。研究・技術協力、経済提携、資源供給、医療協力、水の安定供給、等々です。そして、「テロリストとの戦い」を協同で進める、とも、書かれています。
 ここでいうテロリストとは、中東各地に組織を持つ政治運動、ムスリム同胞団のことです。パレスティナ人の中でも、ガザ地区を支配しているハマースも、ムスリム同胞団の一角を占めています。UAEはムスリム同胞団を目の敵にして激しく弾圧していて、イスラエルにとってもハマースは日常的に弾圧対象としている敵です。
 ハマースはサウディアラビア・UAE連合と敵対しているトルコ・カタール連合、それにイランから支援されています。やはりイランから支援されているレバノン最大の軍事組織、ヒズブッラーも、ここでいう「テロリスト」に含まれるでしょう。
 「アブラハム協約」は、UAEと(その後ろにいるサウディアラビアと)イスラエルが、米国の後ろ盾を得て、ハマース、ヒズブッラー、さらにはトルコ、カタール、イランに対抗するという、軍事同盟的な側面もあります。
 なお、「アブラハム協約」では、パレスティナ人の地位と権利がいかにして守られるか、といったことは、全く書かれていません。パレスティナ人は、同じアラブ人とはいえ、もはやサウディアラビアやUAEの優先事項ではない、といわれたことになります。
次はオマーン。もしトランプ再選となった場合、11月下旬のG20で議長国サウジがどう動くか。
とは言え、これらの国々とイランの関係は更に微妙に。
サウジはどうするんでしょうね。