米 ファーウェイへの半導体供給停止へ 日本企業にも影響か
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中国は一帯一路政策と共に5G基地局をユーラシア大陸の各国に設置し、世界の覇権を握ろうとしました。しかし、今回の一連の流れでそれをトランプ大統領率いるアメリカが阻止した形ですね。
EUは元々ファーウェイの5Gを受け入れる準備をしていたのですが、結局アメリカの要請も受け、2027年までにファーウェイを完全に排除すると発表しました。香港問題など世界情勢を加味すると中国の味方をするよりアメリカの肩を持つ方が賢明だと考えたのでしょう。エリクソンやノキアなどの製品を使うことになるでしょうが、元々ファーウェイ用に準備していたため、余計に費用、時間がかかります。
ファーウェイが作るスマホには台湾のTSMCが作る半導体チップを必要としており、ファーウェイはそれが使えなくなりました。ファーウェイは慌てて他の半導体メーカーに投資をしていますがTSMCが持つ最新の技術に追いつくには早くても5年かかると言われています。
注目のコメント
アンドロイドに代わるOS、鴻蒙(HarmonyOS)をファーウェイは発表しましたが、ファーウェイはスマートフォン生産から撤退せざるをえないのではないかと見られています。それは、スマートフォンで使う半導体チップが確保できないからである、という話ですね。
ファーウェイに半導体チップを供給してきたのは、世界最大手の半導体製造の台湾企業、TSMCです。ファーウェイの最新機種で使う半導体チップ(7ナノメートル)は、中国国内でつくれる企業はありません。TSMCかサムスンからの供給が必要です。
米国のファーウェイに対する経済制裁では、米国でつくられた製品をファーウェイに売ることだけではなく、米国でつくられた部品、技術、ソフトウェアをつかった製品をファーウェイに売ることも禁止されています。この制裁は、解釈の幅も広いですが、WindowsやiOSを使った製造過程がある製品は、ファーウェイに売れないともいえます。とにかく、米国商務省は、ファーウェイに半導体チップを売ることは、制裁違反であるとTSMCに警告しました。違反となれば、今度はTSMCが米国政府の制裁対象になります。
ファーウェイのスマートフォンの日本への売り込みは始まったばかりですが、これは立ち消えにならざるをえないでしょう。日本企業でファーウェイに納品していた企業もあるでしょう。しかし、やはりより大きな痛手を受けるのは台湾の企業でしょう。
対ファーウェイ供給、日台韓の部品2.8兆円停止も
米規制で 企業、納入先探る
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63645210Z00C20A9EA2000/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200915/k10012618191000.html
「「日本企業約80社と取引がある」(華為日本法人)ためだ。華為は、パナソニック、村田製作所、住友電気工業、京セラ、ジャパンディスプレイ(JDI)の5社から部品・モジュールなどの供給を受けていることに加え、新製品・新技術の共同開発・開発も行っているとされる。このほか、安川電機は「工場向けの産業用ロボットを納入」(広報・IR部)。TDK、ソニーなども納入しているとみられる。17年は日本企業と5000億円規模の取引実績がある。」知人が某台湾大手半導体企業で勤務。
関連する大陸系人事からの接触されてすごい金額を提示されて引抜きの条件交渉が来ると言う…。そりゃ必死になりますよね。