静岡知事、菅総裁に政令市との「二重行政解決に期待」
静岡県の川勝平太知事は14日、自民党総裁選で菅義偉官房長官が選出されたことを受けて会見し「菅氏は愛妻家で知られ、夫人は清水出身だ。静岡と縁が深い新総裁が誕生した」と語った。16日召集の臨時国会で首相に指名される見通しの菅氏に対して、道府県と政令指定都市の二重行政の解決に期待を示した。
川勝知事は菅氏について「秋田県出身で地方のことをよくご存じだ。11月に『大阪都構想』の住民投票があり、政令市と道府県との関係が問われる。菅氏は政令市である横浜市が選挙区。二重行政は新総裁の下で解決してほしい」と語った。
コロナ禍への対策については「『第2波』は収束しつつあるが、冬にかけ『第3波』があるかもしれない」と述べ、新政権に医療体制整備のほか、中小企業や非正規労働者への支援を求めた。
一方、菅氏と20年間の付き合いがあるという浜松市の鈴木康友市長は「尊敬する人物。当選を願っていた」と喜びを表した。安倍政権で菅氏が携わった通信分野の改革などに触れ「強い改革魂がある。大胆な1方で緻密でもあり、政策を進める上で自分で調べたり人の意見を取り入れたりする」と話した。
また菅氏の当選は「浜松市にとって追い風だ」という。個人的な関係に加え、経済政策やデジタル改革などの分野で目指す方向が同じだと期待を示した。