エヌビディアへの売却は「最悪」、事業モデル崩壊=アーム創業者
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注目のコメント
ちょっとこの記事だけを見ると本質を取り違えると思う。
発言主のはハーマンハウザーは英国欧州の重鎮的キャピタリスト、SBによる買収時にも反対の意見を表明していた。
今回も色々反対理由を述べているがそのひとつは、米国企業傘下になった場合にCIFIUS禁輸リストに入って中国と商売できなくなるなど地政学的リスクを上げている。それは確かに無視できないだろう。加えてNVIDIAの創業経営者は台湾出身のカリスマ、ジェンスンファ、殊に複雑。
総じてどうも個人的利得はもとより短期的、営利的な観点での物言いではなく、英国経済、テック、欧州スタートアップエコシステム育成上の観点のように見える。ビジネスモデルへのリスクは自分も実際にあると思う。ただ、「最悪」についてはそこより国の話の感情論に思い、また売却などは株主の意思決定事項だし、少なくともハウザー氏は顧問的な形でも現在はARMに関わっているようには見えない。
①を見る限り、ARMの前進のAcornを1978年に共同創業、Olivettiに買収されたのち1990年にARMのスピンオフに関わり、1993年に独立。
なお、現在のCEOのSimon Segarsは1991年に16番目の社員として入社(②)。
③はソフトバンクGのARM買収時の記事だが、その時にも「非常に残念だ」とコメントしている。④も併せて見ると、欧州のテクノロジーの進化・エコシステムに強い思いを持っていることが発言の背景にあるのだろう。
①https://en.wikipedia.org/wiki/Hermann_Hauser
②https://en.wikipedia.org/wiki/Simon_Segars
③https://toyokeizai.net/articles/-/127953?page=3
④https://www.businessinsider.jp/post-193551ARMの創業者はご立腹。買収時は情熱的に口説いたけど「君子豹変する」孫さんの同志的結合という言葉は信じられなくなってくるだろうな。投資家宣言というのは、そういうことだろうけど。アリババみたいに何もない時期に信頼して投資だと同志感はでるけど、ビジョンファンドからの投資でそう思ってる人も少なそう… なんか歯車が狂ってきてる…
ハウザー氏はロイターとのインタビューで「(アームの本社がある)ケンブリッジにとって、英国にとって、欧州にとって最悪の事態だ。グローバルな重要性を持つ欧州最後のテクノロジー企業が米国人に売却されようとしている」と述べた。
同氏は、今回の売却により「半導体産業のスイス」としてのアームのビジネスモデルが崩壊すると発言。エヌビディアはアームの顧客と競争している。