[パリ 14日 ロイター] - フランスのルメール財務相は14日、仏高級ブランド大手LVMH<LVMH.PA>の米宝飾品大手ティファニー<TIF.N>買収を断念させたルドリアン仏外相による介入を支持する姿勢を示した。

ルメール財務相はフランス2テレビに対し、「ルドリアン氏は自身にとって正しいと思われた決断を下した」と指摘。ルドリアン氏はフランスの利益を守るために取り組んだ、と付け加えた。

LVMHは先週、ティファニーを160億ドルで買収する計画を断念すると発表。米国が仏製品に追加関税を課すと警告していることを踏まえて2021年1月6日以降に買収を先送りするよう求める書簡を仏外務省から受け取ったと説明した。

LVMHとティファニーは買収断念を巡り訴訟合戦になっている。

関係筋によると、LVMHは今週、独自の訴訟を起こす見込み。

また、裁判所への提出資料によると、デラウェア州の裁判所は、買収合意履行を求めたティファニーの訴えを巡る審理を9月21日に予定しているという。

*内容を追加しました。