マルチタスクができる人ほど仕事ができない訳
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注目のコメント
マルチタスクをしている時の脳の状態が気になって、弊社の脳科学者と会話してみました!
まだ分からないことも多いという前提の下ですが:
① マルチタスクは脳にとって有害である
マルチタスクをしても生産性は上がらないことは、科学的に明らかになっているのが、更に新しい研究ではマルチタスクは役に立たないどころか、脳に害を与える可能性があるそう。(これはマルチスクリーン“”テレビを見ながら、ノートPCを使ったり、スマートフォンでSMSを送ったりすること”の場合、ですが)
マルチタスクを頻繁に行う人と、そうでない人の間に、顕著な違いが見られ、複数のデバイスを同時に使うのが習慣になっている人は、脳の感情のコントロールや、意思決定、共感、報酬に関連する部分が、そうでない人と比較した場合灰白質の密度が低い≒重度のマルチタスクと、注意力散漫や不安といった感情的問題に関連がある
② 一方で、マルチタスクの処理に優れる「スーパー・タスカー」が、人口全体の2%存在している
マルチタスクを処理できず、どちらの課題もパフォーマンスが落ちてしまう人の割合は全体の98%にも上るが、2%の人たちは、実際にマルチタスクが可能。更に彼らの脳は98%の人たちの脳とは異なっている。具体的には、前頭皮質の一部において、マルチタスキング時における活動性が、多くの人の脳と比べて低い
結局、自分が2%の「スーパー・タスカー」ではない限り、マルチタスク対応は諦めた方が良さそうですね…ただ、脳を鍛えてマルチタスクできるようにする、といった研究もあるようですが。
やっぱり脳科学の領域は面白い!マルチタスクって言ったって、本当に一秒も違わずに同時にするんじゃないです。
他人から見たら『いつの間にそんな複数のタスクを進めてたの?』と言われる印象を持たれることがマルチタスクです。
つまり、シングルタスクを細かく砕いて隙間時間を上手く活用することであたかも同時進行したかのように見えることです。
これを仕事ができない人とは言いません。
仕事ができない人のマルチタスクとは、そもそもマルチタスクではなく、単に集中力の無さから来る無計画な作業進捗なだけです。
マルチタスクと呼べるのは、一連の仕事の中にある『判断・決断』の必要な切れ目を上手く見極めて、複数のタスクの切れ目を上手く繋げられたものだけを言います。うーん。タイトルと数行読んで脊椎が「んん?」と反射したくなるんですが、結論だけ言うと「みんなそれぞれ最適なやり方違うのでは?」
特に意識しているのはスキルのフェーズやこなすべきタスクの難易度。集中してやった方がいいタスクもあれば、1人で悶々としても何も進まないタスクもあります。人の能力パラメータは一つではなくいくつかのジャンルに分かれます。習熟度や適正によってそれは変わる。