認知症より深刻、誤診されやすい「老人性うつ」とは
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認知症と一旦診断がついてしまうと、改めて違う病気を疑う事は労力が要りますし難しいのだと思います。
自分を含め、我々の施設では一括りに認知症を診断がついている方はそのままにせずにまずどのタイプの認知症か確認します。アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型、脳血管型の4タイプです。
その中で典型的でないものは、うつ病を含めた治療可能な認知症類似疾患を探しに行きます。
例えばホルモン異常の甲状腺機能、副腎皮質機能のチェックや、カルシウムやナトリウムなどの電解質のチェック、ビタミンB12などのビタミン欠乏のチェック、1番多いのは薬剤性で不必要な薬がないかなどのチェック、そしてうつ病などの精神疾患のチェックです。
我々総合診療医は、肺炎や食事不振で入院になった方でも、認知症を疑えばこれらの鑑別を行います。
残念ながら全ての医師にはない考え方です。治療介入可能な方は少なからずいるので認知症が改善されより良い生活に戻られる方もいます。
日本人の医師も高齢者に合わせた医療の教育を加速させなければいけません。