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気象業務法は気象予報士にとってはその根拠となる法律で、知らない人はいませんが、もとは70年前の法律であるとは知りませんでした(気象予報士自体は、この法律の改正により1994年から制度化されたものです)。実はここで取り上げられているツイートは気象予報士界隈では大きな議論を呼んだツイートで、やはり気象業務法との関連や、そもそも精度の低い値が出ることがある数値予報の生データをそのまま一般の人に広く見せようとした行為に批判が集中しました(もともとこの人は日頃からネタっぽいツイートが多いことも批判に拍車をかけました)。
いっぽうで、確かに気象業務法が一つの壁となって新しいプロダクトが世の中に出にくくなっていることも否めず、記事にある洪水予報もそうですし、そうでなくとも、たとえば専門的な形式ではあるものの公開されている数値予報の生データを、絵にして見やすくする行為は気象業務法を厳密に解釈すると違反となりそうにも思われていますし、またJAXA等で開発した世界の雨雲の動きをもとにした降水予報についても、日本周辺のエリアについては気象業務法のために気象予報士が出社していない時間帯は予報が提供されていないなど、技術革新とそれによる情報提供の妨げとなっているケースがあるのも事実です。
いっぽうで、同じ法律において制限されているはずの地震についての警報は、出所の怪しい情報を有料メールマガジンなどで配信しているサイトが後を絶たず、現時点で気象業務法違反として指摘されたとは聞かれません。こういう状況は放置していて良いものとは思われず、適宜規制していくべきものと思われます。
締めるべきところは締め、緩めるべきところは緩めるというような運用が必要なのではないかと思われます。
私が気象予報士でありながら、ここのコメントやSNS投稿、記事などで独自の予報をしない(どうしても予報的な内容を入れる場合はあくまで気象庁ではこう予報している、と引用の形式を取る)のも、まさにこの気象業務法の縛りがあるからです。ただ、SNSなど見ても、予報士の方々がさまざまな発信をされていて、どこまで発信するのかの線引きは人それぞれだなあと思います。
台風の進路に関する予報は気象庁しか出せない....そんな漠然とした話を以前聞いたことがあり気になっていましたがその疑問がスッキリ。
気象に限らず、情報(データ)は使わないと意味がないと思いますし一方で受け取る側のリテラシーも必要だなと感じました。