[パリ 10日 ロイター] - 高級ブランド世界最大手LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン<LVMH.PA>は10日、米宝飾品大手ティファニー<TIF.N>の買収計画断念を巡りティファニーが合意履行を求めて提訴したことを受け、新型コロナウイルス危機を受けた同社の対応に不手際があったなどとして反訴した。

高級品業界に大きな影響を与えた新型コロナ流行を受け、LVMHはティファニー株1株当たり135ドルという買収案が過大すぎたのではと考えている。

LVMHは声明でティファニー側の提訴に驚いたとし、「積極的に会社を守る意向だ」と表明。配当金の支払いなど、新型コロナ流行中のティファニー側の事業管理方法にも異議を唱える考えを示し、米デラウェア州でも提訴すると明かした。

LVMHは9日、米国による追加関税発動に向けた動きを理由にフランス政府から買収延期を求められたとし、買収計画断念を発表した。