[メルボルン 10日 ロイター] - 豪英資源大手のBHPグループ<BHP.AX>は10日、自社の操業過程で生じる温暖化ガスを2030年度に2020年度比30%削減することを目指すと発表した。経営陣のボーナスの10%を環境対策の進捗に連動させる。

BHPは、クリーンエネルギーを中心に使用するとともに、ディーゼルエンジンを使用した輸送機器の電動化を進めるなどの施策を通じ、最終的には2050年までに温暖化ガス排出を差し引きゼロにすることも視野に入れている。

マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は、パリ協定で掲げられた目標がもたらす影響の大きさを認識しているとし、「残念ながら、現状では達成できる状況にない。パリ協定の高い目標に到達するには、世界は行動を加速させる必要がある」と述べた。

BHPは、特に環境負荷の高い鉄鋼・海運事業と協力し、温暖化ガス排出量の削減を促進する方策を探る考え。鉄鋼関連で30%、自社チャーターの運運で40%の削減を目指す。