トランプ大統領 新型コロナの危険性「軽く見せたかった」

トランプ大統領 新型コロナの危険性「軽く見せたかった」
k10012610311_202009100908_202009100909.mp4
新型コロナウイルスの危険性についてトランプ大統領はアメリカのジャーナリストのインタビューに対し、「私は軽く見せたかった。パニックを起こしたくなかった」と述べていたことが明らかになりました。これまで会見などで「リスクは極めて低い」などと述べていただけに野党・民主党が強く反発するなど、波紋を広げています。
アメリカのメディアは、著名なジャーナリストのボブ・ウッドワード氏がトランプ大統領と行った単独インタビューの音声と、それを元に書かれた近く出版される本の内容を報じました。

このなかで、トランプ大統領は1月下旬に側近から新型コロナウイルスの危険性の詳しい説明を受け、ウッドワード氏と2月7日に行った電話インタビューでは、「インフルエンザよりも命に関わるものだ」と述べ、深刻さを認識していたということです。

しかし、トランプ大統領はその後も、記者会見で「リスクは極めて低い」などと述べていました。

これについて、トランプ大統領は3月19日のウッドワード氏とのインタビューで「私は軽く見せたかった。パニックを起こしたくなかったからだ」と述べ、ウイルスの危険性をあえて低く表現していたことを認めたということです。

報道を受け、トランプ大統領は9日、「国民を怖がらせてパニックを起こしたくなかった」と改めて強調しました。

しかし、アメリカでは、新型コロナウイルスをめぐる政権の初期の対応に批判が強まっているだけに、野党・民主党の大統領候補のバイデン氏が「トランプ大統領はウイルスの脅威を知りながらうそをつき、国民を裏切った」と批判するなど、波紋が広がっています。