チロルチョコ×日本酒 老舗の酒造メーカー、予想外な組み合わせに商機見いだすきなこもちに合う(1/2 ページ)

» 2020年09月09日 13時20分 公開
[上間貴大ITmedia]

 1893年創業の酒蔵が、「チロルチョコきなこもちに合う日本酒」を9月16日に発売する。希望小売価格は720ミリリットルが1200円、300ミリリットルが580円(いずれも税別)。現在オンラインショップで先行販売している。日本酒の国内消費が年々減少する中、話題性を高めて日本酒の需要を拡大させたい狙いだ。

チロルチョコきなこもちに合う日本酒(出所:プレスリリース)

 製造したのは、明治時代から酒造りを営んできた酒造メーカーいそのさわ(福岡県うきは市)。創業当初からの技を伝承した「磯乃澤」や、食中酒として楽しめる「駿」などの銘柄を製造している。酒類の販売代行やコーディネートを行うSBS(東京都中央区)から提案を受け、同じ福岡県で製造されている「チロルチョコ」に合う日本酒の製造を開始した。

創業125年を超える酒造メーカーが手掛ける(いそのさわウェブサイト)

 同社は2019年に、低アルコールで甘酸っぱいにごり酒に仕上げた「チロルチョコミルクに合う日本酒」を販売した。すると「日本酒が苦手な人でも飲みやすい」「本当にチロルチョコに合う」などと、多くの反響を得たという。そこで第2弾として今回の商品の製造を開始。以前から製造してきた「うすにごり」の酒をベースに、3カ月程の期間をかけて味の調整を行った。きなこもちの甘いチョコレートに合うよう、やや辛口のにごり酒に仕上げた。同社取締役 統括本部長の高木亮三朗氏(「高」ははしごだか)は、「日本酒になじみがない人や、チロルチョコ好きの人に楽しんでほしい」と期待を込める。

2019年に発売した「チロルチョコミルクに合う日本酒」(いそのさわウェブサイト)
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