[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が8日に発表した第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)確報値は、前期比11.8%減少し、前年同期比では14.7%減少した。

前回発表値と比べるとやや小幅な減少にとどまったが、新型コロナウイルス流行に伴う行動制限の影響で消費支出が急減する中、統計の算出が始まった1995年以降で最大のマイナスを記録した。

第2・四半期のユーロ圏GDPの速報値と改定値は、ともに前期比12.1%減、前年比15.0%減だった。

第2・四半期GDPへの寄与が最大のマイナスだったのは家計支出で、成長を6.6%ポイント押し下げた。マイナス3.8%ポイントの総固定資本形成が続いた。純貿易、政府支出、在庫もマイナスの寄与となった。

同時に発表された第2・四半期のユーロ圏の雇用は前期比2.9%減で、1995年の統計開始以降で最大のマイナスだった。