【証言集】田中、ハンコ忘れたけど「中田」を逆に押したってよ
テレワーク推進の観点からは、必ずしも本人の押印を得ることにこだわらず、不要な押印を省略したり、「重要な文書だからハンコが必要」と考える場合であっても、押印以外の手段で代替したりすることが有意義であると考えられる。
──2020年6月「押印についてのQ&A」
テレワーク推進の観点からは、必ずしも本人の押印を得ることにこだわらず、不要な押印を省略したり、「重要な文書だからハンコが必要」と考える場合であっても、押印以外の手段で代替したりすることが有意義であると考えられる。
──2020年6月「押印についてのQ&A」
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【書きました】
耳目を引くために面白おかしく書いていますが、僕は結構深刻に捉えています。日本の働き方文化を変えることを訴え続けてはや10年。時々無力感に苛まれながらも、同じ課題意識をもつ皆様もおられることに多く勇気付けられます。
そんな背景もあり、今回のGMOグループ様の取り組みには、心の底から強く賛同しました。思いを込めて書かせていただいています。
このコロナ禍を奇貨として。
今すぐ、我々全員が真剣に取り組むべきこと。是非多くの皆様の賛同と、行動をお願いしたいです。
【現代の廃刀令としての脱ハンコ」
「ハンコ」に関するエピソードは、読んでいて楽しい。
それは、多数の日本人によって共通の体験であり、それ故に共感されやすいテーマだからかも知れない。
はんこは文化である、という主張がある。それもわかるが、
行政手続きやビジネスの契約の分野では原則を電子署名とするのを新しい文化にすれば良いと思う。今は様々なインフラが整っていないのと、リテラシーが追いついていない人々がいるのは事実だが、そこへの対応を丁寧にやれば良いし、慣れればどうということはない。
文化面で、というか工芸としてみた時に、印鑑というものを取り巻く技術には確かに素晴らしいものがあるのは事実なので、それらは「伝統工芸」の一部としてきちんと「保存」すれば良いと思う。江戸時代にあった武士の権威の象徴である刀の「鍔」には高度な金工技術があった。
「廃刀令」により、刀の錆に対するニーズは地上から消えたが、その技術は、結果として襖の取手や茶道具などに形を変えて生かされている。
「ハンコ」も同じで、残すべきものは形を変えて残して愛でれば良い。しかし、そのために社会全体のデジタル化の足を引っ張ってはいけない。
江戸から明治にかけての「廃刀令」に倣って「廃印鑑令」を出して「脱ハンコ」を宣言したらいかがだろう?
GMOインターネットグループの「みんなの”無駄ハンコ実態調査”2020」に寄せられたコメントを読んでいて、ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が直ちに思い浮かびました。
全米屈指の人気作家が「アメリカの普通の人々」から送られてきた投稿に全て目を通し、選りに選ってラジオで朗読する。身の回りで起こった出来事が、「アメリカとは何か、アメリカ人とは何か」を語りかけてくる。
それと同じように、脱ハンコへの賛成・反対意見を厳選し紹介することで、「日本人とは何か、日本人にとってのハンコとは何か」を語れるのではないか。そう思った次第です。
「事実は小説より奇なり」とは、よく言ったものです。「ハンコ・ストーリー・プロジェクト」、お楽しみください。
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