[ボストン 4日 ロイター] - 米マサチューセッツ州の連邦裁判所は4日、日産自動車<7201.T>の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした米国人容疑者2人について、身柄引き渡しを求めている日本への送還が可能という判断を下した。

日本政府は、同州で5月に逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを要請していた。

弁護側は、日本の刑法では「保釈中の失踪」を手助けすることは罪に問われないと主張していたが、裁判所はこの主張を退け、米国務省に引き渡しの判断を委ねた。

検察によると、テイラー容疑者らは逃亡支援のために130万ドル以上をゴーン被告やその親族から受け取っていたという。