信頼できるのは「従順な部下」ではなく、 腹落ちするまで質問する「面倒臭い部下」である。
コメント
注目のコメント
同意です。
上層部で部下が上司と戦ってくれないと、末端が疲弊します。
上司に従順な中間管理職の場合、自分が腹落ちせずに了解したものを部下に伝えることになる。その場合、部下からの質問に答えられないので「良いからハイっていえよ!」となる。
部長「来週の月曜までに、このデータを出してくれ」
課長「このデータは何に使うものでしょうか」
部長「社長から出してくれと頼まれてな」
課長「はあ、わかりました」
課長「部下よ、来週の月曜までにこのデータを出してくれ」
部下「出せないこともないですが、かなり工数かかりますよ。そもそも目的は何です?目的次第では○○のデータの方が良くないですか?それなら半分の時間で出せると思います」
課長「これはな、社長からのオーダーなんだよ」
部下「良くわからないのですが、別にやらないといってるわけじゃないです。社長からのオーダーだとしたら、社長のオーダーを的確にとらえた上で最短の時間でアウトプットすべきではないですか?社長がドリルをほしいと言って、ドリルでございますと差し出すだけでなく、社長があけたい穴が何かを捉えるべきだと思うんです。」
課長「それなんだっけ?ビビット?」
部下「セオドア・レビットです」
課長「まあいい、とりあえずこのデータを出してくれ。これは業務命令だ。時間があるなら、○○の方も出してくれたら社長に渡すよ。」
部下(俺の作業時間1.5倍やんけ・・・)
課長(最近のやつらは、イチイチ食って掛かってくる。部下なら上司からの指示はハイわかりました!だろうが)
こんな食い違いは最悪ですね。尊敬する名経営者、荒川さんの卓見。話すことも深ければ、書くこともまたとても深い。いつも勉強させて頂いています。
この部下論も素晴らしい。上司に気に入られたい、怒られたくない、波風立てたくない、と思っている部下は、決して信頼されることも、自分が成長することもないだろう。上司も同じ。仕事の質を上げ、目的をより正確に共有しようと質問してくる部下から逃げる上司は、その時点でマネジメントたる資格を失っている。追求し、納得して働く人。
もちろん、優秀な部下です。年齢やポジションに関係なく、ありたい姿ですね。
事なかれ主義で、従順な人は、主体性を失い、思考停止になりやすい。そんな忖度社員が出世するような古い会社は危うい。
納得できる仕事をして、働きがいを高めることが、自分の成長にもつながります。