菅長官出馬会見

(4)敵基地攻撃能力の保有論「与党と協議しながら進めたい」

自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影)
自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

 「日本銀行との関係については、やはり総理と同じように進めていきたい、このように思っています」

--首相になった場合、官房長官にどのような資質を求めるのか。念頭にある人物はいるか

 「私ども自民党国会議員の中には、優秀な方がたくさんいらっしゃいます。そうした中から、私自身がこの総裁選を勝たせていただいた暁には、まさに安定してこの日本の国を前進させる。そうした多くの人材の中から選んでいきたい、こういうふうに思っています」

--北朝鮮による拉致問題はどのように対応するか

 「実は私自身、官房長官として、また拉致問題担当相でありますけども、そもそも私と首相との最初の出会いはこの拉致問題でありました。そういう中で、拉致問題の解決は、ありとあらゆるものを駆使してやるべきであるという考え方。そしてまた、拉致問題担当になる以前から、官房長官として拉致問題については、首相とある意味で、まさに相談をしながら進めてきているということも事実であります。ですから拉致問題解決のためには、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とも条件をつけずに会って、活路を切り開いていきたい。そうした気持ちも同じであります」

--ロシアとの北方領土交渉について。安倍首相は平和条約締結後の(歯舞群島と色丹島の)2島引き渡しを明記した日ソ共同宣言を交渉の基礎に位置付けた。これを踏襲するか

 「ロシアとの平和条約問題については、次の世代に先送りせずに終止符を打つ。そうした決意で首相は取り組んできました。領土問題を解決し、平和条約締結をするとの方針に私自身も一緒になって取り組んできましたので、この方針については変わりありません」

--安倍首相は敵基地攻撃能力の保有を強調しているが、この路線も引き継ぐのか

 「今の問題については、与党から提言書をいただいています。憲法の範囲内、専守防衛の範囲内においての提言書をいただいておるわけでありますけども、これから与党ともしっかり協議をしながら、そこは進めていきたいというふうに思います」

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