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【塩野誠】日本はどの未来を選ぶのか#6/6

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  • 名古屋外国語大学 教授 世界共生学科長

     デジタル化はビジネスだけでなく、国際秩序も含めた世界のありようを大きく変化させている。新型コロナによって人と人との接触が制限され、変化のスピードがますます加速する中、日本は、どうずれば生き残れるのか。この根源的な問いに、塩野氏は具体的な提言を示す。まず、アジェンダセッティングとルールメイキングで日本が世界をリードする必要性を説く。そこでポイントになるのは、米国が没落、中国のような権威主義的な国がデジタル覇権を目指す中で、日本が自由や人権、平和を尊重する価値観を世界に発信できるのか、だという。そして日本は、すでにデジタル化をリードしつつある米国や中国、イスラエルではなく、インド、東南アジア、北欧、中東欧の才能ある人々や企業の技術力に着目、連携を深めることに可能性を見出すべきだと提案する。北欧・バルトを対象としたベンチャーキャピタルの業務を担う塩野氏ならではリアルな視点に、説得力と可能性を感じる。「ゲームは終わっていない」という塩野氏の言葉を前に、日本の政治や企業、そして一人一人が未来を見出し、どう向き合うのかが問われている。


注目のコメント

  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    過去の事実が脈絡なく淡々と述べられている感じで、読んでいてキツくなる。

    なぜ皆さんが長文コメント書けるのか不思議。

    今の日本が選ぶ未来は、日本の高齢者が選ぶ未来なので、多くの人はその中でどう生きるか、という問題。

    よくデジタルで遅れてると言いますが、そんなでもない気もするし。

    むしろ、デジタルテクノロジーと国際政治という文脈では、経済安全保障(エコノミックステートクラフト)が、自由主義陣営にとって中国封じ込めと同義になっていることを危惧しています。


  • 金沢工業大学虎ノ門大学院 イノベーションマネジメント研究科教授

     新型コロナウイルス感染症は、日本がデジタル後進国だったことを明らかにした。陽性者数を手計算でFAXしていたり、システムによる給付金の登録がまともにできなかった政府や自治体に多くの人が驚いた。一般企業も印鑑を押すためだけに出勤するなど、テレワークも当初は進まなかった。本章にも、デジタルデバイスを指導に取り入れる際に必要な教育スキルを持っている教師の数は、79ヵ国地域中日本は最下位と書かれている。本作品の各章の論考においても、日本の遅れが指摘されてきた。
     しかし塩野氏は日本の未来をあきらめていないのだ。それは絵空事でも浪花節でもない。日本の正しい未来を選択するため、経験と実績に裏打ちされた塩野氏の提言がここにある。新しいことにチャレンジをしない、保身と社内政治に汲々としている粘土層といわれる中高年は、心して読むべき内容だ。


  • VISITS Technologies株式会社 エグゼクティブディレクター

     2000年に成立したIT基本法では、世界最先端のIT立国を目指し、電子政府の実現が謳われていた。20年が経過し、日本のデジタル化の遅れが新型コロナウィルスの対応で露呈し、当時掲げた目標は虚ろに映る。インターネットの普及が本格化した2000年以降、日本発のイノベーションは息をひそめ、今の日本にデジタル化の遅れを取り戻す以上に、世界を牽引するだけの意気込みと能力が備わっているかは甚だ疑問である。
     しかし、著者は今の日本こそ相対的に地位が向上すると断言し、そのためにはソートリーダーの存在が不可欠であると述べている。そのソートリーダーが日本のリソースを使ったアジェンダセッティングとルールメイキングを行うことが活路であると。ソートリーダーの育成には意思と能力のある人間に多様性を持たせることが不可欠であり、多様性を持たせるためには政府と民間を行き来するリボルビングドアが必須という。ゲームはまだ終わっていない、未来志向で立ち上がれと鼓舞する著者の叫びがヘルシンキから聞こえてくるようだ。


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