【アクセンチュア】アートで感性を磨く。AIは人間に迫れるか
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注目のコメント
前回のお話と関係しますし、私も保科さんに近い傾向があるのですが、アートに接することが学びのための「手段」だけになってしまうと逆にあまり人間らしくない気がします。ただ接してみる、ただ感動してみるっていうことがあってもいいのではないでしょうか。そして、感動する機会は結構いろいろなところにあるのでは。
アクセンチュアのAIグループ日本統括・保科学世氏の連載第6回です。
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AI時代の到来により、企業は既存のビジネスを再構築し、新たな戦略を描くことが求められている。そうしたなか、企業のデジタル変革とイノベーション創出を支援するアクセンチュアで、AI・アナリティクス部門の日本統括を務めているのが、保科学世氏だ。
社会課題の解決に貢献すべく、研究者からコンサルタントに転身。企業のAI導入・活用にとどまらず、AI人材の育成にも力を尽くす。
さまざまな分野の専門家と連携しながら、ビジネスの現場で人間とAIの協働・融合による新たな価値創出を実現している保科氏に、AI時代に求められるスキルやマインドについて語ってもらった。(全7回)
■第1回 AI時代に求められるスキルとマインド
■第2回 企業のAI活用を阻む「3つの要因」
■第3回 人間とAIの協働に必要な「8つのスキル」
■第4回 データサイエンティスト育成プログラム
■第5回 AI人材になる初めの一歩
■第6回 アートで感性を磨く。AIは人間に迫れるか
■第7回 世界のデジタルプレイヤーと戦うためのAI活用ここまでわりと硬い話の多かったこの連載で、「アート」の話が出てきたのはちょっとびっくりw
「AIによる効率化・最適化を進めても人間の代替まで到達できないことはある」というのはもちろんそのとおり。ただちょっとアートの話との繋がりはあんまりピンとこなかった。
後半の「AIは偏見や人種差別をアウトプットしてしまうこともあるが、それは人間から学習したものである」ということ、「適切に学習すれば、利己的な人間よりも正しい人間が出来る」ということなんかは、たしかに納得が出来ます。
……ただ、今「男女差別だ!」とか言われているものって、多分50年前は、8割以上は差別だとなんとも思っていなかったこと。集合知っていうのは「みんなが正しいと思っていることが正しい」となってしまうのだけれども、当然この時代の学習を今のAIにさせたら、現代の男女差別を含んだものになってしまう。
差別問題なんかは、集合知を適切に学習させれば解決出来る、というのはちょと疑問。ただ、「利己的な人間よりもただしい判断が出来る」というのはまぁそのとおりでしょう。人類をそのまま学習させたら、人類の半分の人が正しい判断が出来るものは正しく判断出来る。その先に行けるかは現状よくわからず。