モーリシャス沖で重油回収に当たる船同士が衝突、2人死亡
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これまでのところ衝突事故の死者は3人となり、日本が関係する船舶事故としては環境汚染もふくめ大変不幸な出来事になりました。今回、調査や油除去の助言で現地に職員を派遣した海上保安庁の関係者に聞くと、おおもとの座礁事故の責任は「船主」にあり、今回は長鋪(ながしき)汽船が民事賠償の責任を問われる可能性がある。運行者である商船三井は責任を問われないとのことです。一方、刑事責任ですが、まず乗り上げたことについては「船長」当時当直として船を動かす立場にあった「責任者」も問われる可能性があり、この2名に対しモーリシャス当局が刑事責任を問うことで捜査中です。ただモーリシャス国内は政権批判が高まり、この事故を起点に内政混乱の様相を呈しています。
ジャグナット首相は、当初、自分は間違いを犯していないとして謝罪を拒否していた。しかし、月曜日の夜に放映されたテレビ演説では、「訴えは聞いた」と明言し、事故についての公聴会の開始を発表した。
本件は、ながしき汽船が船主且つ運航者で、商船三井はながしき汽船から傭船している契約形態(商船三井はTime Charter In/Voyage Charter Out)と理解している。商船三井が運航者と荷主の間に入っているのは、恐らく、荷主が、大手の船会社との契約を望んだから推測される。今回は南米の鉄鉱石を積みに向かっていた筈。