“センスのなさ”から始める「発注力」の重要性
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劇作家の平田オリザさんとの対談が記事になりました。
今回は、社会や企業の変革と対話をテーマとして語り合いました。
タイトルにもあるように、これからの日本の社会は、企業も自治体も「自己決定」が問われる時代に徐々になっていきています。
しかし、この自己決定とは一体何なのか、いかにして可能なのか、ということについて考えていきます。
平田さんは、兵庫県の豊岡に在住で、演劇の方法論を用いて、地域社会の発展のための構想と実践に取り組まれています。
(詳しくは最近出版された『22世紀を見る君たちへ』(講談社現代新書)に書かれています)
私は最近は企業変革がどうしたら可能なのか、ということについて現在、実践にも関わりつつ研究をしています。(2冊目を書いています)その中で、極めて重要だと思うことは、変革的な取り組みのその組織における歴史に裏打ちされた必然性です。
双方、違うフィールドにいるのですが、感じている問題意識や考えていることが極めて近く、昨年の対談のときもそうでしたが、根本的なところで相通じるものがあり、今回も非常に盛り上がりました。
是非ご一読ください。平田オリザさんが紹介してしているピエール・ブルデューの「文化資本」ですが、最近、ビッグデータでエビエンスが得られるようになっています。
ケンブリッジ大学の研究
https://www.technologyreview.jp/s/84733/data-mining-confirms-that-culture-makes-cities-richer/
地方創生では、経済ばかりが全面に押し出されていますが、文化資本に注力する豊岡市は、国内ではユニークな存在です。
他方で、企業メセナが後退する中、アートにとって自治体は「お得意様」になってきていて、「発注力」があるところは限られているのが現状です。DX✕ウィズコロナについて、平田オリザさんと宇田川元一さんの対談です。
・たしかに先は読めないが、本当に変化が大きい時代なのか?
・未来に希望も持てない、かといって危機感も持ちづらい状況
・これからは「しんがりのリーダーシップ」が求められている
・センス≒身体的文化資本≒文化の自己決定能力
・センスがない人は「発注力」を磨くべし
・本当に「困っていること」を認識するべし
…などなど、非常に示唆に富むお話をいただきました。
何度も噛み締めたい内容ばかりです。