KDDIとKDDI総合研究所は、経済発展と社会的課題の解決を両立する持続可能な生活者中心の社会「Society 5.0」の実現を5Gで加速する、2030年を見据えた次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」を策定したと発表した。

両社は、国内外を問わず大企業からスタートアップまで幅広いパートナーとともに、ネットワークのみならず、プラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤの環境整備を進めるという。

また、この環境整備の実現を支える7つの分野のテクノロジーとそれらが密接に連携するオーケストレーション技術の研究開発を推進。生活者の誰もが意識することなく安心してテクノロジーの恩恵を享受できるフィジカル(現実)空間とサイバー(仮想)空間の高度な融合を実現するとしている。

これにより、生活者の新たなライフスタイルの確立と日本の経済発展・社会的課題の解決を両立するレジリエントな未来社会の創造を目指すとのことだ。

具体的に両社は、ネットワーク、プラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤの環境整備を進めていくという。

ネットワークレイヤは、国際水準の最新テクノロジーを用いた5Gネットワークの早期整備により、高度で強靭な国内ICTインフラの構築と継続的な発展を目指す。

プラットフォームレイヤは、国内外の企業の最先端技術を導入するオープンなプラットフォームの環境を整備し、生活者への新たな提供価値・経済メカニズム・社会システムの創出。

ビジネスレイヤでは、大企業からスタートアップまで幅広いパートナーシップのオープンイノベーションによるDXを推進し、新たなビジネスモデルの創出を目指すとのことだ。

両社は、これら3つのレイヤを支える先端技術となる7つの分野のテクノロジーと、それらが密接に連携するオーケストレーション技術の研究開発を推進。

フィジカル空間とサイバー空間の間で、生活者・経済・社会から得られるデータの循環を活性化し、生活者一人ひとりが快適で活躍できる持続可能な社会の実現に貢献するとしている。

また、今後、通信を核とするさまざまなライフデザインビジネスのプラットフォームとして、サイバー空間上で安心かつ便利にデータを利活用する技術とともに、行動変容を促すAIやXR、ロボティクスなど、フィジカル空間へフィードバックする技術の研究開発を強化し、両空間の融合を加速させるという。

KDDIグループは、「通信とライフデザインの融合」を推進するとともに、KDDI Accelerate 5.0の取り組みを通じて”社会の持続的な成長に貢献する会社”としてさまざまなパートナーとともにワクワクする未来社会を創造していくとのことだ。