スタートアップが海外で事業展開するハードルの高さ
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このテーマで何十回もイベント登壇を依頼され(昨日もそうでしたし)何度も質問され、永年考え抜きデータや事例を調査し今では自論に確信を持つに至りました。一つのポイントは産業論です。それだけではありませんが。
スタートアップ経営者の方とお話ししていて「海外に事業を拡大したい」という話を耳にすることが少なくありません。ただ2020年時点において、海外で「成功した」と呼べるような事例は、近年設立された日本発のスタートアップの中ではなかなか見出しづらいのが現状です。
この点、実際にグローバル展開を成功させている国外のスタートアップの事例を研究することが、
勝ち筋を探るうえでは必要なんでしょう。うーん、もっと気軽に起業すればよいという風潮がある中で、もっと気軽に海外展開もすればよい、って風潮にならないかなあ。
個人的には「海外」とか「グローバル」とかいう割にほんの数か国を大した根拠なく、”やっぱアメリカでしょ”みたいなノリで選んでいるところが大きな問題かと。
しかも多くの場合は「アメリカ行く」「トップが気合入れてやる」「3年で結果を出す」みたいな昭和のハードコアな感じで、それだと大企業と一緒であまりうまくいかない、という結論になる。
これだけオンライン化が進む世の中で、そんな堅苦しいアプローチに拘らず世界中に種を撒いてみるとどこかで芽が出るかもしれませんよ。
世界と言っても200国地域くらいしかないわけで、一回それなりに世界をちゃんとみるとせいぜい20くらいには絞れるはず。そこで力をかけずに種をまいてみて芽が出たところに水と肥料をやって育てる、というアプローチの問題が大きい。
あとはローカル人材(地元の人でも日本人でも)をどう活用するか。日本の本社でグローバル人材を、というのは現実的ではないし、そもそもグローバル(世界中どこでもやれる)人材なんて存在するのかな?
それにしても蛯原さんのたどり着いた自論を是非お伺いしたいです。NPさんの次の特集にしてもらえないかな?