国民全員のワクチン確保へ 政府のコロナ対策判明
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ワクチンの物理的量を確保したとしても解決とは言えないです。
接種の優先順位を決めても、マンパワーを考えれば国民の過半数への接種完了までに来年一杯はかかるでしょう。
さらにかなり突貫工事的にワクチンを開発しているので、有効性、安全性はかなり未知の部分があり過ぎます。これまでSARS、MARSのような同じコロナウイルスで全くワクチンが開発されていなかったわけですから。
さらにウイルスの性質から考えると、完成するワクチンはインフルエンザワクチンのように完全に感染は予防できないものの重症化は予防できるレベルのものになる可能性があります。
しかもインフルエンザウイルスと違い、新型コロナウイルスは通年流行します。ワンシーズンでワンショット接種では済まないかも知れません。
注目のコメント
国民全員分のワクチンを準備できたとしても、そして第三相試験で有効性、安全性が確認できたとしても、問題はそれを接種してもらえるか、にあり、次なる障壁はそこにあります。
例えば、インフルエンザのワクチンは、病院への通院が頻繁で重症化が懸念される高齢者でも、その接種率が5割に止まります。ワクチンの手配とともに、どこでどうやって行うか、そのアクセス、風通しは良くしておかなければなりません。
また、ワクチンに対する正しい理解も必要です。SARSやMERSが引き合いに出され、こんなに早く完成するのは信じられないと述べられることもありますが、事情が異なるのは、それらはワクチンが登場した段階で流行が収まってしまっていたところにあります。流行が収まると、第三相試験は実施不能であり、有効性を確認できないのです。SARSの流行がもし続いていたら、同様にワクチン開発は進んでいたものと思います。
また、とても早い進行ですが、ロシアを除き、あらゆるワクチンで第三相試験までのステップをきっちり踏んでおり、医療界の他のあらゆる薬剤と全く同じステップを踏んでいることも特筆しておくべきでしょう。医療の世界に100%はないとはいえ、市販後の段階では他のあらゆる薬剤と同じ土俵で話ができます。このワクチンだけが槍玉にあげられる理由はありません。ワクチン確保の方針には異論はありませんが、日本でのインフルエンザワクチンの接種率が30~50%程度であることを考えると、安全なコロナのワクチンが用意できたとしても、数十%の人はワクチンを接種したがらないのではないかと思います。
また適切な臨床試験のステップを踏まずに既にワクチンを広く投与している国がありますが、こういった国で副作用の問題が話題になればワクチンへの不信が加速し、投与を避ける人が増えてしまう心配もあります。