[ワシントン 25日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した8月の米消費者信頼感指数は84.8と、前月の91.7から2カ月連続で低下し、2014年5月以来6年超ぶりの低水準となった。米経済の先行きを巡る家計の懸念が続いている。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は93.0だった。

現況指数は84.2と前月の95.9から低下。期待指数も85.2と前月の88.9から低下した。

コンファレンスボードの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「現況指数が大幅に低下し、ビジネスや雇用の環境も悪化した」と指摘。個人消費は過去数カ月間で改善したものの、経済見通しなどを巡って不安が高まっていることから、今後は冷え込みが予想されると述べた。

MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「消費者の不安は通年で最も高く、経済が持続的に回復するとの見方に冷や水を浴びせている」と語った。

職が十分とみる向きは前月の22.3%から21.5%に低下。就職が困難とみる向きは前月の20.1%から25.2%に上昇した。この結果、双方の差は前月のプラス2.2からマイナス3.7に悪化した。この指標は労働省が発表する雇用統計の失業率との相関性が高い。昨年8月にはプラス38.3を付けていた。

1年先のインフレ期待は6.0%と、前月の6.1%から低下した。

所得が今後増加すると予想する向きは全体の12.7%と、前月の14.8%から低下。一方、所得の減少を見込む向きは16.6%と、前月の15.8%から上昇した。

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