台風、過去40年で変化 多く、強く、遅くなった 気象庁が分析
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この研究は、2000年からの過去20年間の台風と、そのさらに前の20年間(1980年から)の台風の傾向を比較した研究になります。本州や沖縄へ接近する台風の数は増える傾向があり、また東京へ接近する台風の中心気圧は低いものも増加し、さらに台風を流してくれるジェット気流が北上している傾向が出ていて、台風の速度も遅くなる傾向がデータで示されました。
台風の発生数でみれば、1950年代以降そんなに傾向は変わっていないようにも思われるのですが、日本に接近するかどうかという視点で研究されたのが新しい視点といえます。また、その理由として海面水温の上昇や太平洋高気圧の勢力が強まっている点、ジェット気流が北上していることなど、地球温暖化との関係を示唆する事実も浮かび上がってきました。
しかしながら、1980年より前、たとえば1940~50年代は台風による被害が多く記録されていることから、必ずしも日本に接近する台風が増えている理由は温暖化だけではないかなと思われます。また、温暖化すれば大気が暖まることで大気の状態は安定になることから台風の数は減るのではという議論もあります。温暖化云々との安易な連想はあまりせず、今の段階では伊勢湾台風のような強い台風が東京湾に高潮を発生させながら直撃するというシナリオにどのように対応するのかということを考えておくべきでしょう。日本に接近する台風がこの40年で年間1.2個増加し、威力を増しているという前提で行政・建設業とも対策を練る必要があると思います。
弊社は昨年の台風15・19号で被害を受けた千葉県より住宅復旧事業を受託
課題、改善点、実績等をレポートとして公表しています
また、今年は本件事例を内閣府のイベントにてお話する予定です
https://contech.sustina.me/n/nea5e6be80a06昨年、940ヘクトパスカル代の台風が関東地方に2度も上陸しました。台風の多い沖縄でも数少ないレベルです。
最高気温が35度以上の日を「猛暑日」とすることは平成19年から始まったもので、昔は概念がありませんでした。
素人でも日常から気候変動を痛感しています。