新型コロナウイルス感染症によって拡大する教育格差
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MUFGさんからのコロナ下での教育格差についてのレポートです。(教育についてのサマリーはP.3〜6)
ざっくり言うと、数字の面でも、教育格差の拡大傾向が示されたレポート。ICT環境や学習空間というハード面での違いだけでなく、ソフト面(勉強や食生活のケアなど)も影響しているという分析が出ています。
また「子どもたちの教育機会が失われたため、現状を放置すると全体として16 兆円規模の生涯所得が失われる恐れがある」という指摘も。学校再開によって問題解決なのではなく、コロナ世代の子どもたちの教育に対するケアは今後継続的に行っていく必要があると考えています。大学生もそうですね。一読の価値ありですね。
所得格差が、成績の良し悪しの傾向を表している中で、新型コロナの影響で、臨時休校とオンライン教育等の代替的手段でさらに学力の格差を生み、不安定な就業状態だった労働者はより多くの悪影響を受け、将来、15.9兆円の生涯所得の減少を生む。
>臨時休校は、長期化するほど勉強時間や集中力、生活習慣などが悪化する。経済状況別にみると、貧困世帯は短期間の臨時休校でも勉強時間の減少幅が大きい。一方で非貧困世帯は、臨時休校が長期化するにつれて勉強時間が減少していく傾向がある。
2020.1-6月の雇用者数変化数も宿泊・飲食店より卸・小売業が多い。率では飲食店が10.6%減少で最多。就業時間別雇用者数は正規職員は増加し、非正規は減少しているのは想像通りです。
「エッセンシャルワーカー」であるが「フレキシブルワーカー」でない職種従事者への対応が今後は要検討課題でしょう。
教育については、レジメにもある通り、教材といったハード的な支援だけでなく、子どものメンタリングやコーチング、フィードバック等、ソフト的な支援が重要で、地域の大人たちの参画が求められてます。MUFGの調査レポート「新型コロナウイルス感染症によって拡大する教育格差」がPDFでダウンロードできます。じっくり読みたいと思います。