[オタワ 24日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は金融政策に取り入れているインフレ目標の枠組みについて初めて、国民の意見を募集する。中銀が24日、明らかにした。

中銀はインフレ目標を1991年以来、2%に設定。5年ごとに連邦政府と共同で見直している。

中銀はオンライン調査を実施し、インフレ目標や他の利用可能な物価安定化策について国民の意見を問う。期日は10月1日で、数カ月内に結果を公表する予定。

中銀は金融政策枠組みの見直しの一環として、異なる枠組みを比較する考えを示した。

マックレム総裁は発表文で「中銀はあらゆる政策で説明責任を果たし、透明性を確保する決意だ」とした。

スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「2%のインフレ目標は人々が割と簡単に理解し、評価できる」と分析。その上で、意見公募は、人々を他の利用可能な手段に慣れさせる目的があるかもしれないと指摘した。

中銀は26日に、2021年に予定される金融政策枠組みの見直しに関するワークショップを開く予定で、ウィルキンス上級副総裁が司会進行を務める。