2020/8/26

【直撃】なぜサイバーは「ABEMA」にこだわるのか?

岡 ゆづは
NewsPicks編集部 記者
強力なライバルがひしめく中で、ABEMAは生き残れるか。
2016年、サイバーエージェントはAbemaTV(現ABEMA)を立ち上げ、Netflixなどのサブスクサービスが日本に上陸していた中、無料で見られることを武器に殴り込みをかけた。
「インターネット時代のテレビ」を掲げて生放送番組も放送し、2019年には週間利用者数が1000万人を突破。国内有数の動画サービスへと成長しつつある。
これまで5年間で700億円以上を投じ、藤田晋社長が「10年かけてやり抜く」と意気込む肝いり事業だ。
しかし、事業そのものはまだ赤字で、その知名度とは裏腹に収益化は見えてこない。
NetflixやAmazonプライムビデオ、YouTubeなどあらゆる動画サービスが乱立する中、ABEMAはどうやって勝ち抜くつもりなのか。
NewsPicks編集部は、藤田社長直下でABEMAのマネタイズを手掛ける常務取締役の小池政秀氏を直撃。試行錯誤の中で見えてきた、サイバー流の戦い方について聞いた。

全てのきっかけは「屈辱」から

──藤田社長はずっと、「ネット業界で大きくなるには強いメディアを持つことが不可欠」だと考えてきたそうですね。
1998年の創業以来、サイバーはエージェンシー(代理店)として大きくなってきました。
小池政秀(こいけ・まさひで)サイバーエージェント常務取締役
1975年生まれ。萩島商事(現アイア)を経て、2001年にサイバーエージェント入社。藤田社長の右腕として、アメーバブログ(現Ameba)の収益化を担当。2016年7月よりAbemaTV(現ABEMA)取締役。
ただ、かなり初期の頃から藤田は、代理店業だけではなく自分たちでサービスを作っていかなければいけないと考えていました。