国交合意で波立つ中東 軍事力誇示のイラン、F35求めるUAE、追随せぬサウジ

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(左上から時計回りに)トランプ米大統領、イランのロウハニ大統領、サウジアラビアのサルマン国王、イスラエルのネタニヤフ首相
(左上から時計回りに)トランプ米大統領、イランのロウハニ大統領、サウジアラビアのサルマン国王、イスラエルのネタニヤフ首相

 イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)がトランプ米政権の仲介で国交正常化に合意したことを巡り、包囲網を強化されたイランが強く反発している。新型ミサイルを公開するなど軍事的な動きを活発化させ、3カ国へのけん制を始めた。一方で、米国の最新鋭戦闘機購入を巡り、イスラエルとUAEの間にも不協和音が生じており、先行きは不透明な状況だ。

 反米・反イスラエルの急先鋒(せんぽう)であるイランは、発表直後から今回の合意を強く非難してきた。ロウハニ大統領は15日のテレビ演説で「UAEは大きな誤りを犯し、信用を裏切った」と強調した。UAEはイランにとって主要貿易国の一つで、最近では外交関係改善を模索する動きもあっただけに、イラン政府内で反発が強まっている模様だ。

 こうし…

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