『24時間テレビ』が嫌いだった。聴覚障害者の息子として生まれたぼくがいま思うこと

コメント

注目のコメント

• 星野 真希子

  フリーランス ライター

  ・2020年08月29日

  「24時間テレビ」はいわゆる”感動ポルノ”であるけれど、多額の募金が集まる以上、否定はできない、という意見を聞いたことがある。しかし、特定の方を自分らより「下」とみなし、優越感にひたって募金する、させる行為は、やはりよくないように私は思う。
  
  同じテレビを観るなら、NHKの「バリバラ」のように、答えは明確にできないけど、マイノリティや障がいとは何か、みんなで楽しく真剣に考えてみようという内容の番組を好ましく感じる。
  
  何でも「この人たちはこういうものだ」と決めつけると、思考停止できてラクだし、構造化もできてともすると収益にもつながる、自分が「上」の立場に感じられるかもしれない。でもそれはある種の歪みのように私は思う。
  
  そうではなく、難しいことだけど他人ごとではないし、同じ人同士だから、少しでも向き合って想像してみる、そうして生みだされる1つ1つの行動、思考が大切なのだと私は思う。