三井住友フィナンシャルグループ、神戸にスタートアップ拠点開設 「ユニコーン」誕生に期待
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注目のコメント
私自身も浜松市で金融機関がオーナーとなった拠点開発をしています。まさに最近有識者の方々と「金融機関が拠点開発をする点」について議論したばかり。なので、辛口コメントを。
その議論の中で「支援者」として金融機関が金融の色を出しすぎることの贖罪はかなり大きいと議論されていました。変なクレクレ君しか集まらなくなる危険があります。
さらに、SMBCのケースは、地域を超えて「世界に通じるインキュベーター」としての役割に突入する拠点作りだと思うので、本気で投資や海外展開まで見据えた開発ができるような起業家を成長させる設計をしないとダメです。起業家の選別やプログラムの設計に始まり、海外大学やVCのインキュベーターに負けないくらいの優遇を用意し、年間を通じた成長の伴走ができる人材を配する必要があります。「スタートアップ拠点」という逃げみたいなポジショニングではなく、「インキュベーター」と言い切らなきゃ無理。
また、東京でさえ事業伴走できる人なんて少ないのに、地方に必要量いるわけがありません。地域に人材を育てる「土づくり」から始めなくてはならないのに、すっ飛ばしている。
また、そろそろ安易に「ユニコーン」ばっかり目指させるのは辞めにしていただきたい。向いていない起業家にIPOや大型資金調達を目指させて、潰すだけ。(まずそもそも安易に「ユニコーン」とかいう名前をつけて、3ー5年後に名前をつけたことにかなり後悔すると思いますけど・・・。)自分が起業してユニコーン作ってみろって言いたくなりますが、こうした組織にお勤めの方に人生と自己資金を投げ打って苦しみを経験する決断は頭に浮かばないようです。
企業が起業家をコモディティ化する流れが強化してますが、そんなリスクテイクできない人たちにユニコーンになれ、と言われて、鵜呑みにして目指してしまう起業家たちも起業家たちです。
にしても、最近、地方各地で「ユニコーンめざせ」という流れや意見を聞くんですが、誰ですか、意味不明な夢物語を蔓延させているのは。リソースが極端に一極集中している東京でさえ、ユニコーンなんて生まれてない。
ちなみに私自身が関係する拠点開発では、絶対に「急成長するユニコーンなどという画一的な起業のロールモデルを立てるな」「金融や補助金との接続は最初から意識させずファイアウォールを設けよ」というのを口酸っぱく伝えてます。