ドイツでベーシックインカム実験始まる…3年間、毎月15万円を支給。イギリスなどでも議論がスタート(BUSINESS INSIDER JAPAN)
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ベーシックインカムの導入には実証が必要とは思うが、生活資金を与えた人の体験を分析する実験に意味があるとは思えない。わざわざ実験しなくても、生活保障している世帯と就労している世帯との行動データを見ればわかるだろう。
そうではなく必要なのは、ベーシックインカムが制度/財政として成立するかどうかだ。ベーシック支出の代わりに削る社会保障などの財政支出がどの程度で、生活水準と財政バランスが成り立つかどうか、そのシミュレーションが必要。
自治体レベルで導入できるものではあるまいから、日本ほど巨大な国家が導入するには、他国の国家レベルでの導入を待つことになるだろう。中国が香港でドカンとやってデータ出してくれればいいのに。UBIの問題は、一言でいうとインフレリスクです。しかし、AIやロボットなどの技術はデフレ圧力がかかります。すなわち、テクノロジーのオーナーとそうでない人の間で、異常な経済格差に発展します。従ってUBIは、富裕税などをせずに、経済格差の是正になります。
どのようにしてお金を回すかという問題は、MMT論が参考になると思います。自国通貨を持っている国はお金を刷って借金しても、またお金で借金を返せるわけですが、通常、経済はマックスで動いていないので、ある程度のクッションがあります。そのクッションぐらいまでは、インフレリスクなしでお金を刷れるわけですが、それはやってみないとわからないのでしょうね。これはまだまだ理論の研究が必要ですし、実証実験も必要です。
その意味でMMTの理論は素晴らしいと思いますが、政策がダメです。(JGP)雇用保証は、政府が仕事をつくるという話ですが、それは絶対ムリです。政府がやることは既得権益と無駄です。アメリカの大恐慌は、ニューディール政策ではなく、第二次世界大戦が救いましたので、国家の産業を強制的に戦争経済にするレベルでないと解決しなかったわけです。
また最低賃金保証(政府が支払う)こそ、ブラック企業を生む環境を作ります。弱い企業がまともな給料を支払わくなりますので、企業への補助金と同じです。逆に、UBIは個人にお金を渡すので、個人に交渉力がつきます。給料が安ければ、他を探す時間があるからです。
UBIのよいところは、累進課税のような、社会主義ではないということです。全員に平等にお金が配られるので、管理が簡単で、しかも金持ちになりたい人は成れます。しかし何かあってもセーフティーネットがあるわけです。さらにUBIをもらって怠け者にはならないと事は、すでに実験上、わかっています。
また世の中には色々な事情で仕事ができない人もいます。子育て、親の介護、全て社会的に価値のあるものですが、報酬が支払われていません。雇用保証や最低賃金保証は仕事をしている事が前提ですので、フェアな仕組みではありません。その意味でUBIが資本主義とも融合する唯一のフェアのシステムだと思います。ベーシックインカム面白い仕組みですね。昔ホリエモンさんがなにかの本で書いててそんな仕組みが実現したらすげーって思ったの思い出しました。いろいろいい面悪い面あるんでしょうが、新しいことはワクワクしますね!