YES, we canはとてもカッコ良かった。その後トランプが叫んだ keep America great はそんなカッコいいオバマがいかにアメリカ人に支持されていないかをよく知ることになりました。いまだにあの時は何が起こったのか理解できませんでした。 日本人が知っているアメリカ人はアメリカ人を代表する存在ではない、ということを考えさせられましたね。 いよいよ黒人女性初の大統領の可能性が強くなってきた、と言えばそうかもしれませんが、人前での発言はともかく、多くのアメリカ人はトランプの言うことにも一理ある、と思っているのではないでしょうか。みんなが思っていても言えない事をトランプはズバっと言ってしまうところが凄い "「バイデンを当選させたら任期中に死ぬから、俺を勝たせてくれ。バイデンは弱腰だし、カマラ・ハリスはあまりにも左寄りな共産主義者だ。君みたいな白人がビクビクしながら住まなきゃならないアメリカを本当に望んでいるのかい?」と。"
その後も、クリントン、オバマの両大統領が登場し、民主党の他のすべての派閥が登場。トランプがパンデミックへの対応を失敗し、人種的緊張を煽り、アメリカを壊滅的な状況に陥らせた批判のために団結しています。
カマラ・ハリスは水曜日の夜のヘッドラインで、ジョー・バイデンが、この役職にふさわしい男である理由を述べ、その後バイデン氏が壇上へと呼ばれることになります。
しかし、なかなかアメリカのリアルな空気感は伝わってこないものです。
そこでNewsPicksでは今日から新連載をスタート。
ニューヨーク在住でアメリカ政治に精通するプロピッカー、ジョシュア・ウォーカーさんのディープな解説をわかりやすくお届けします。
初回の今回は、副大統領候補に決まったカマラ・ハリス氏についてなどを中心に伺いました。
もちろん、トランプとバイデンのどちらが勝ちそうなのかも聞きました。
ことしの一大イベントに向けた予習としてご一読いただければ嬉しいです。
ちなみに昨日は、民主党大会でミシェル氏が「(トランプ氏は)力不足」と批判した一方、当のトランプ氏は演説で「もう4年やる。しかも、1度目の任期は選挙活動が妨害されたからノーカンだ。その後も続ける」と述べていました。
改めて、本人たちも支持者も、見ている世界、見えている世界が全く違うんだろうなと思いました。
あとはバイデン氏のアルツハイマーの状況も気になります。副大統領が控えているからと言っても、在任中は米軍の最高司令官になるわけですから、本当にこの人に任せて大丈夫?ってとこだと思います。
日本人が知っているアメリカ人はアメリカ人を代表する存在ではない、ということを考えさせられましたね。
いよいよ黒人女性初の大統領の可能性が強くなってきた、と言えばそうかもしれませんが、人前での発言はともかく、多くのアメリカ人はトランプの言うことにも一理ある、と思っているのではないでしょうか。みんなが思っていても言えない事をトランプはズバっと言ってしまうところが凄い
"「バイデンを当選させたら任期中に死ぬから、俺を勝たせてくれ。バイデンは弱腰だし、カマラ・ハリスはあまりにも左寄りな共産主義者だ。君みたいな白人がビクビクしながら住まなきゃならないアメリカを本当に望んでいるのかい?」と。"
4年前の大統領選でもヒルビリー・エレジーが話題になっていましたが、アメリカでいなかったことにされている人たち(いわゆるラストベルトの人たち)は、ハリスをどう感じるのかというポイントなんかが知りたいところですね。
都市部の白人や有色人種(ブラック、アジア、ラテン系)は、バイデン・ハリスは支持するのは分かるんですが、ポイントはラストベルトの白人なんですよね。結局、ここを攻略しないと、4年前と同じ結果になる気がしてます。
バイデン氏が大統領になったら、4年間をかけてトランプ政権による世界最大の混乱をきれいサッパリ修復することに専念することになります。
そして、アメリカを治すための選択をするのが、2024年の選挙です。
トランプ大統領は民主主義的に選ばれている。
リーダーの決め方は本当に難しいなあ。。
それにしても、Joshuaさんの下記の言葉が深く突き刺さります。これが全てを物語っているように思います。
「正直、私がもし日本人だったらトランプが勝とうがバイデンが勝とうが、あまり関心はないかも知れません。
はっきり言って、結果がどうなろうとアメリカが今置かれている混乱は収まらないでしょう。
ですが、この大統領選は「止血」をするための選挙なのです。」
トランプ大統領のもとで国民の分断と不信に拍車がかかり、短期的には最早取り返しがつかなくなりました。今必要なのは、更なる分断ではなく団結です。
・アメリカは出自多様な人々が、母国愛や正義感でまとまる国です
・国民の分断はトランプ大統領の当選前から進んでおり、当選はその社会状況の結果だったというのは否めません
・しかしアメリカという大国が繁栄するためには、分断を乗り越えるための政治的努力をしなければなりません。他方、トランプ大統領がこの4年間、国内で進めてきたのは、分断に拍車をかけ決定的にすることでした。そして国際協調を踏みにじることでした
民主党全国大会で、論者全員がここまで「民主主義の未来が懸かっている」と一同に強調するのは初めてではないかと思います。これは選挙のレトリックというよりも、バイデン・ハリスを支持する層は心からそう思っている人が多いように感じます。
「もう、分断はたくさん。」そういう思いです。
バイデンとハリスが仮に当選したとしても、すぐにこの分断を癒やすことはできません。かなり辛く、派手な成果を出せない4年間になるのではと思います。
だからこそ、分断を癒やし、その先の2024年を見据えて、ということになります。