[17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日夜、国防総省が提案した米軍関係者の医療保険を縮小する案を却下したと明らかにした。

米政治専門サイトのポリティコは16日、エスパー国防長官のコスト削減見直しに取り組んでいた国防総省当局者が、軍関係者の医療保険を今後5年間で22億ドル削減する案をまとめたと報じた。

トランプ氏はツイッターに「米軍関係者の医療保険を22億ドル削減する国防総省担当者の案は断固として完全に却下した。私が大統領である限り、われわれの偉大な軍人を損なうことはしない」と投稿した。

ポリティコによると、エスパー国防長官は昨年から国防総省予算の効率化に向けて取り組んでおり、軍関係者の医療保険縮小はその一環。

ただ同省高官は新型コロナウイルス感染症が流行している中で医療保険をカットすれば軍関係者が打撃を受けると懸念を表明したという。

軍の医療保険制度はおよそ950万人の現役軍人、退役軍人およびその扶養家族をカバーしている。