(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは17日、米ウィーワークに11億ドル(1172億円)の追加支援を行うとの一部報道について、そのような事実はないと否定した。

発表資料によると、12日に最大11億ドルの担保付きシニア債券の買い受けを約束する契約を結んだが、昨年10月に示したウィーワークに対する資金支援策の一環だという。17日現在、同債券の発行実績はない。

ブルームバーグ・ニュースは14日、ソフトバンクGがシェアオフィス事業を手掛けるウィーワークへの資金コミットメントを11億ドル増やすと、入手したキンバリー・ロス最高財務責任者(CFO)のスタッフ向けメモを引用して報じた。

ソフトバンクGは2019年10月22日、ウィーワークへの1兆円規模の金融支援策を発表。この中で株式公開買い付けの実行などのほか、新規負債として11億ドルのシニア債券の取引についても記載していた。

17日のソフトバンクG株は、一時前週末比3%安の6135円と続落した。

(報道内容や過去の経緯を追記します)

©2020 Bloomberg L.P.