Spotifyで生計立てるのは「夢のまた夢」 データから見える収入格差の実態
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この間、ある記事を読んで衝撃でしたが、ストリーミングプラットフォームによるミュージシャンの収益は一曲を1万6000回を再生したら1500円ぐらいのお昼ご飯がやっと食べれるぐらいの収益らしいです。もちろん、この基準は様々なストリーミングプラットフォームから差はあると思いますけど、ミュージシャンからすればまだストリーミングプラットフォームによる収入を期待するほどではないと思います。
spotifyなどストリーミングプラットフォーム側からすればユーザー数を増やしてストリーミング音楽サービスを盛り上げることでより多くのミュージシャンに生活できるチャンスを与えたいという思いがあると思いますが、ストリーミングプラットフォームが主流となり、「アルバムを買う」「曲を買う」というニーズが減ったことはミュージシャンはもちろん、音楽業界にも大きな悩みになっているかと思います。これからの時代には、ストリーミングプラットフォームと上手く共存しながら音楽産業を盛り上げる方策を考えるべきだと思います。僕自身、Spotifyに自分の曲を配信していますが、それで生計を立てるつもりは一切ない。音楽ではなくエンターテインメント。音楽を広告にライブやグッズ、ファンクラブ...などで稼ぐと考えた方が現実的だし、ユーザーにとってもいい。低価格(ほぼ無料)で音楽を聴いて、気に入ったアーティストのライブに行ったり、グッズを買ったりする。この流れが整えば、音楽家が稼ぐ道も見えやすくなります。
ということで、Spotifyはじめサブスクサービスには、アーティストページをHPくらい充実させて、その場でチケットやグッズを買えるようなプラットフォームを構築してくれることを願っています。僕のところも同じように小説家や漫画家、イラストレーターが持続的に活動できる環境を実現することを目標にBookBaseを作っているので、話としてはよくわかりますが、結局のところ問題になるのは全体のユーザーにどれだけ儲けさせられたかなんですよね。
Spotifyのロイヤリティシステムの内部までは知らないですが、一曲あたりの還元が少ないと数の論理が必要になるため、パイの奪い合いになります。こういったプラットフォームにおいて重要なのは、ファンが少ないマイナークリエイターをどうやって儲けさせるのかになりますので、結局はここの還元率を上げていくしかない。
が、サービス全体の問題として、ファンの多いクリエイターの方がマイナーな人たちよりもプラットフォームに貢献していることになるわけで、それを考えるとマイナーな人たちの相手をすることはコストが上がるだけになるんですよね。
けど、僕の勘としてはこの不合理な部分を突き抜けられれば、サービスとして面白いものになるので、できればSpotifyもそういう突き抜け方をして欲しいものですね。