和製コンサル会社が語る、「デジタル変革」で失敗しない最も大事な心得
コメント
注目のコメント
一通り読みましたが、このインタビューだけでは他社とそれほど大きな違いを感じませんが、端々でちょっと違う指向性を持とうとされているような気がしました。
表の言葉だけだと、90年代と大きな違いを感じません。ずっとコンサルティング業界は、お客様の変革に伴奏し、一緒に作る、と言い続けていますね。しかし、恐らくもっと別な含意があるように思います。それを予感させるために注目したのはこの言葉です。
「いずれにしても大切なのは、「議論をどれだけできるか」なのです。」
という言葉が1ページ目に出てきます。これは特徴的かもしれません。
この企業変革に向けた議論の中身こそが大事にもかかわらず、それをどうやったら意味のあるものにできるか、ということにずっとうまくいかないで来たことが、変革に対する実感のなさとして、それこそ90年代からずっと言われて来ましたが、私ならば議論ではなく対話という言葉を使うなあ、と(ワークショップとかではなく本来の意味での対話ですが)。
DXなどの企業変革を長い旅行という言葉を使っているところも、少し特徴的ですが、いずれにせよ、変革を進める上で、強い危機感の下で一気に変革を迫るだけではないということの重要性が段々と世の中で広まりつつ在るのではないかという気がしました。NECの連結利益は1,500億円くらいですが、アビームは100億円弱の利益があるので、決して小さくない存在です。それがゆえに、親会社から規模を求められるというプレッシャーはある気がしています。
実際の解決策となるシステムの設計を決めて構築するまでの期間は、クライアントにとっては「投資」です。この期間内に短期的な成果を得ようとするのは禁物です。成果はシステムを運用した後に生まれてくるため、中長期的な視点が必要です。
鴨居社長の以下のコメントは、まさに弊社10Xも小売のDXを志す身としてシステムを入れた後どうクライアントサクセスさせるか、というところを、プロジェクト開始前から意識してコミュニケーションすることが大事だと考えています。
>だからこそ、「システムができたから終わり」ではなくて、作ったシステムを機能させていくことが重要なのです。↓支援に飽き足らず事業会社に移った元コンサルとしては、コンサルが踏み込んでくれるのは有難いけれども、そもそもそういうテーマは内部でやった方が本来は良いという風に解釈しますね。もちろんコンサルならではの価値も活用はしますが。
“従来、コンサル業界内でコンサルタントは、「クライアントのプロジェクトを“支援”する存在」という位置付けでした。しかし、“支援”だけではアビーム流のDXを実現するには力不足です。もっと踏み込まなければいけない。従来の枠を超え、クライアントと一緒に価値を作り出す、プロデュースをしていく面が必要なのです。”