香港の保釈制度 - 高野隆

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8月10日午後に香港の民主活動家周庭氏や香港紙「アップル・デイリー」社主黎智英氏ら10人の香港市民が、中国本土政府(全国人民代表大会)が6月末に制定した「香港特別行政区における国家安全保護法」違反の罪(外国勢力との結託(同法29条))で逮捕されたが、その翌日全員保釈により釈放された。中国本土政府による香港市民の言論の自由への露骨な弾圧に対して国際世論は注目し批判している。私もそうした国際世論...
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【国際】これ、まさに知りたかったことが書かれていた良記事。周庭さんが逮捕された時、私も含めて多くの日本人にとって衝撃的だったのは、「逮捕=長期的拘束→起訴→有罪」という「日本での」お決まりのコースを連想したからなのだと思う。ところが英国法の影響の強い香港の刑事手続では「推定無罪の原則」が徹底されているため、逮捕の段階では大幅に私権が制限されるわけではない。

少なくとも自由民主主義国家においては香港のような刑事手続がスタンダードで、日本のような逮捕後に長期的拘束をともなうことの方が珍しいと考えた方が良さそう。香港の自由民主主義を守ることももちろん大切だけど、他の自由民主主義国家と比較すると必ずしもその水準に達しているとはいえない我が国の自由民主主義についても我々はよく考える必要があるのかもしれない。