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米国は、7月にも2度、2つの空母機動部隊が演習を行っています。米国は、オバマ大統領の時代とは異なり、中国の南シナ海支配を許さないという意思を、海軍演習によって示そうとしています。米海軍哨戒機も、中国周辺空域を頻繁に飛行しています。情報収集をしているのです。
中国は、こうした米軍の行動に対して、敏感に反応しています。中国海軍の戦闘機が頻繁に台湾南西の防空識別圏に侵入しているのは、主として米軍に対応するためなのです。
中国は、米海軍の南シナ海における演習も慎重に偵察するとともに、ハラスメントも行うでしょう。中国が南シナ海を支配したいと考える理由には、米国が中国に対して武力行使するのを思い止まらせる核抑止の最終的な保証としての戦略原潜による戦略パトロール、米軍の接近の拒否等があります。
米軍が南シナ海で行動を活発化させることは、中国が恐る米国の対中軍事力行使のハードルを下げることに直結します。米海軍の南シナ海における活動の活発化は中国にとって悪夢です。中国はこれを妨害しようとするでしょう。米中双方の認識は異なりますが、その認識のギャップが事態をエスカレートさせているのだとも言えます。