[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に4日続伸した。オーバーナイトの米国株式市場はまちまちとなり方向性を示す材料にならなかったほか、週末が意識され模様眺めムードが支配した。日経平均は終始もみあいの動きとなり、値幅は上下約115円にとどまった。ただ、個別での物色はきょうも継続し、終始売り買いが交錯する展開となった。

日経平均は前営業日比74円31銭高の2万3323円92銭となり、続伸スタート。一時2万3338円79銭まで上値を伸ばした後は利益確定売りに押され、マイナス圏に転落する場面もみられた。その後は持ち直し、2万3200円台での一進一退が継続した。

TOPIXは小幅に反落し前営業日比0.05%安。東証33業種では、不動産業、鉱業、輸送用機器、建設業などの21業種が値下がり。サービス業、医薬品、精密機器などの12業種は値上がりした。

市場では「きのうは6月8日の戻り高値(2万3178円10銭)を更新したこともあり、きょうはそれに伴う戻り待ちの売りがかさんだ。ただ、決算を材料視した個別銘柄の物色も多くみられ、全体的には売り買い交錯で終始もみあいとなった」(SMBC日興証券の投資情報部部長、太田千尋氏)との声が聞かれた。

個別では生鮮宅配のオイシックス・ラ・大地<3182.T>が11.77%高で東証1部の値上がり率第5位。大戸屋ホールディングス<2705.T>との業務提携が好感された。大戸屋ホールディングスはプラス圏で寄り付いた後マイナス転落し、0.42%安となった。 

そのほか、ソニー<6758.T>が年初来高値を更新したほか、電通グループ<4324.T>が好決算を受けて堅調。富士フイルムホールディングス<4901.T>も買われた。半面、トヨタ自動車 <7203.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>は軟調に推移した。 

東証1部の騰落数は、値上がり818銘柄に対し、値下がりが1276銘柄、変わらずが79銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23289.36 +39.75

寄り付き    23323.92

安値/高値   23,222.85─23,338.79

TOPIX<.TOPX>

終値       1623.38 -0.77

寄り付き     1624.61

安値/高値    1,619.16─1,627.86

東証出来高(万株) 105553

東証売買代金(億円) 20270.64