[ソウル 14日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染者数が増加する中、韓国で14日、政府の医学生増員計画に反対する医師らがストライキを決行。少なくとも全国でおよそ25%の医療機関が休診となった。

このストライキは、今後10年間で医学部生を4000人増員する政府の計画に反対する目的で実施された。政府は新型コロナウイルス感染拡大のような公衆衛生上の危機に備えるためだとしているが、抗議活動を支援する医師の労働組合「大韓医師協会」によると、医師の数はすでに必要数を十分上回っているという。

14日には国内医療機関3万3836カ所のうち、少なくとも8365カ所が診療を停止。保健当局者によると、スト参加機関はさらに増加する可能性がある。

数百人の医師および研修生が議会周辺で抗議活動を行う計画もあるという。

一方、韓国疾病予防管理局(KCDC)は14日、新たに103人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。うち85人が国内での感染で、市中感染としては3月31日以来の多さとなった。