[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した1─7月の不動産投資は前年同期比3.4%増加し、1─6月の1.9%から伸びが加速した。

1─7月の不動産販売(床面積ベース)は前年比5.8%減で、1─6月の8.4%減から減少幅が縮小した。

新築住宅着工(床面積ベース)は前年比4.5%減少。こちらも1─6月の7.6%減から落ち込み幅が縮小した。

不動産業者の資金調達総額は前年比0.8%増と1─6月の1.9%減から増加に転じた。

国家統計局のデータに基づきロイターが算出したところによると、7月単月の不動産投資は前年同月比11.7%増となり、6月の同8.5%増から伸びが加速。昨年4月以降、最も大きな伸びとなった。建設業の活況や、新型コロナウイルス危機からの経済の回復に伴い融資の獲得が容易になったことが背景にある。

中国の不動産市場は経済再開後、最初に回復が見られたセクターのひとつだが、アナリストの中には、一部の大都市でバブル発生の可能性を警告する向きもある。一方、消費者信頼感は弱い状態が続き、完全な景気回復には時間がかかる見通しのため、バブルの可能性はないとの見方もある。

7月の不動産販売(床面積ベース)は前年同月比9.5%増で、6月の2.1%増から伸びが拡大した。

7月の新築住宅着工(床面積ベース)は前年同月比11.3%増。6月は8.9%増だった。