[13日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種<.SPX>が取引時間中に終値としての過去最高値を上回ったものの、小幅安で終了した。ダウ工業株30種<.DJI>も、ネットワーク機器大手シスコシステムズ<CSCO.O>が前日に示した業績見通しが嫌気され、下落して終了した。

S&P500は一時3387.24まで上げ、2月19日に付けた終値としての最高値3386.15を上回った。日中の最高値は同じ日に付けた3393.52。

シスコは11.2%急落。第1・四半期(8─10月)の売上高と利益の見通しが市場予想を下回り、ダウ工業株30種とS&P500の重しになった。

第2・四半期の決算シーズンは多くが予想を上回る内容となっているが、業績見通しを巡る懸念は続いている。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は、「今後数四半期の業績見通しは、多くの大企業が内容を薄めているようだ」と指摘。「このため、市場を押し上げる実質的な材料がないまま低迷する市場が生まれつつある」と述べた。

アップル<AAPL.O>は1.8%高。ナスダック総合<.IXIC>の上昇を支援したほか、S&P500の下げ限定にもつながった。

また、米労働省がこの日発表した8日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は96万3000件と、前週の119万1000件から減少。これもプラス材料になった。

市場では、膠着しているトランプ政権と民主党指導部による追加の新型コロナウイルス経済対策協議に期待をつないでいる。

あと約12週先に迫った米大統領選も市場の不安定要素の一つとみられている。

米高級ブランドのタペストリー(旧コーチ)<TPR.N>は、第4・四半期(6月27日まで)売上高が市場予想を上回ったものの、1.1%下落した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.42対1の比率で上回った。ナスダックでは1.21対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は87億株。直近20営業日の平均は102億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27896.72 -80.12 -0.29 27922.5 27986.1 27789.7 <.DJI>

1 0 8

前営業日終値 27976.84

ナスダック総合 11042.50 +30.27 +0.27 11026.8 11124.8 11007.5 <.IXIC>

6 5 0

前営業日終値 11012.24

S&P総合500種 3373.43 -6.92 -0.20 3372.95 3387.24 3363.35 <.SPX>

前営業日終値 3380.35

ダウ輸送株20種 10886.48 -49.62 -0.45 <.DJT>

ダウ公共株15種 834.39 -2.35 -0.28 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2202.41 -24.81 -1.11 <.SOX>

VIX指数 22.28 0.00 0.00 <.VIX>

S&P一般消費財 1186.76 -0.68 -0.06 <.SPLRCD>

S&P素材 393.35 -0.29 -0.07 <.SPLRCM>

S&P工業 651.68 -4.26 -0.65 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 656.96 -1.25 -0.19 <.SPLRCS>

S&P金融 416.33 -2.57 -0.61 <.SPSY>

S&P不動産 221.91 -2.76 -1.23 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 284.31 -5.76 -1.99 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1245.90 -2.06 -0.16 <.SPXHC>

S&P通信サービス 197.09 +0.74 +0.38 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2003.46 +0.85 +0.04 <.SPLRCT>

S&P公益事業 308.43 -1.18 -0.38 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.63億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 23210 0 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 23195 - 15 大阪比 <0#NIY:>