[ロンドン 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日公表した月報で、今年の石油需要予測を日量14万バレル引き下げ、日量9190万バレルとした。下方修正は数カ月ぶり。

新型コロナウイルスの流行に伴う航空輸送の減少で、世界の石油需要が日量810万バレル減少する見通しという。

IEAは「ジェット燃料が依然として需要低迷の主因となっている」と指摘。「4月の航空輸送はキロメートル換算で前年同月比80%近く減少した。7月も67%減だ。石油消費に欠かせない航空・陸上輸送部門が引き続き苦戦を強いられている」と述べた。

IEAは、製造業や電子商取引の回復が運送業を支える要因となっているが、来年の石油消費が昨年の水準をわずかに下回るとの見通しを示した。

IEAが引用したデータによると、移動は多くの地域で横ばいだったが、欧州では移動が増えている。ただIEAは新型コロナの感染拡大を理由にガソリン需要の予測を下方修正した。

将来の需要見通しが不透明な中、主要産油国が増産に動いており、石油市場のリバランスは「繊細」なものになる見通しという。

IEAによると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が協調減産の規模を縮小すると同時に、米国、カナダ、ブラジルで生産が回復している。

ただ、減産合意の順守ペースが遅れていたアラブ首長国連邦(UAE)とイラクが減産合意を順守すれば、世界の石油供給は必ずしも大幅には増えないという。