2020/8/14

【最新】外食大手12社の「明暗決算」を総ざらい

川北 真梨乃
NewsPicks 記者
新型コロナウイルスの感染拡大の打撃を受け続ける外食産業。
8月13日までに外食大手12社の4~6月期決算が出そろい、多くの企業が業績悪化に苦しんでいることが改めて明らかになった。
その一方で、12社中、唯一増収増益になったのは、ケンタッキーフライドチキンを展開する日本KFCホールディングスだった。
各社が毎月公表する売り上げ速報なども分析しながら、外食大手12社の明暗を分けた4〜6月決算を振り返る。

12社中8社が赤字転落

外食大手12社のうち、8社は2019年4〜6月期の黒字から、2020年4〜6月は赤字に転落した。
(写真:Bloomberg / 寄稿者/Gettyimages)
「ガスト」や「バーミヤン」などを展開するすかいらーくホールディングス(HD)は、売り上げ高が前年同期比で44.4%減となる523億円だった。その一方で、本業のもうけを示す営業損益は、181億円の赤字となった。
赤字転落の決算となったその他の7社は、「すき家」のゼンショーHD、「甘太郎」や「La Pausa」のコロワイド、「丸亀製麺」のトリドールHD、「ロイヤルホスト」や「てんや」のロイヤルHD松屋フーズHDモスフードサービス、「いきなり!ステーキ」のペッパーフードサービスだ。
赤字は免れたものの、減収減益に苦しむ企業も多い。
回転寿司大手のスシローグローバルHDは、売上高が前期比13.8%減425億円、営業損益が89.3%減3.8億円と、厳しい結果となった。
「餃子の王将」を全国展開する王将フードサービスも減収減益の決算となった。